お知らせ

僕の 著書 「楽になりたいなら生きていけ」は 5冊で終えました。

しかし 実を言うと 原稿は まだまだ 残っているのです。

ですから 続編を 子供の気づきという題名で 少しずつ 書いていこうと思っています。

ただし 原稿の整理がついて いないので 出てきた 原稿から 順に 打っていこうと思います。

 

 子供の気づき (第1回)《新たなイジメの原因》

ケンは夏休みが大好きでした。

特に いじめにあっている 2年生 3年生の時は

いじめっ子達に 会うことが ほとんどないので 気が楽でした。

 

しかし 小学三年生の 夏休みだけは あまり よい思い出が ないのです。

 

それは 夏休み中だというのに

休み後半 新しい いじめっ子達が誕生し

集中して イジメを 行ってくるように なってきたからです。

 

わざわざ 遊んでいるケンを 捜し回り

見つけては 嫌がらせを してくるようになったのです。

そして 二学期に入ってからも

その執拗な いじめが 続いたのです。

 

なぜ 新しい いじめっ子達が 誕生したのか?

その原因となる事件が これから 紹介するものなのです。

 

ケンは この事件が 今後ケンに

大きな 災いを もたらすものになるとは 

まったく考えてもみませんでした。

 

夏休みのある日

お諏訪さん(近所の 遊び場になっていた 神社)に

遊びに行くと まだ ほとんど 人が来ていませんでした。

 

お諏訪さんには 木登りのできる大きな木 シーソー ジャングルジム 滑り台がありました。

ケンは どれで 遊ぼうか迷って それぞれの遊具を 眺めていました。

すると

「おい おまえ」

いきなり 誰かが 声をかけてきたのです。

 

見ると 知らない 上級生でした。 

ケンからすると ずいぶん 大きい男の子でした。  

身長は 百五十センチ以上で ガッシリした 体格をしていました。

あきらかに 五年生か 六年生だと 分かりました。

 

彼は 何か イラついた顔を していました。

「何ですか?」

ケンは 驚いて 答えました。

 

すると 上級生は ケンの顔を 左 右 と 順番に 覗き込んでから

「おまえの そのキズ どうしたんだよ?」

と 聞いてきたのです。

嫌がらせをしてくる相手の お決まり文句でした。

 

ケンは 「嫌だな~」と思いながらも 相手の大きさに 恐怖を感じていました。

「ヤケドです」

「盛り上がって 気持ち悪いな? ぶよぶよして ゴムみたいに 見えるぞ」

 彼は もう 聞き飽きた 言葉を 言ってきました。

 

「嫌がらせを してくる奴は みんな 同じことしか 言ってこないな。まっ とにかく この場は

うまく 逃げなくちゃいけないな 」

 ケンは どうやって 逃げようか 考えながらも 同じことばかり 言ってくる いじめっ子達に

愛想を つかせていました。 

 

ところが 彼は 今まで 言われたことがないことを ケンに 言ってきたのです。

「おい 触らせろよ。」

と 言ってきたのです。

「嫌だよ」

ケンは 反射的に 答えていました。

 

すると彼は いきなり 左手で ケンの肩を引き寄せ 

右手で 思い切り ケンの左ほほを 指でつかんだのです。

 

グリグリッ!

ヤケドの跡を ものすごく強い力で ひねくりまわしたのです。

 

「痛い! 何すんだ。」

ケンは 手を跳ねのけて 叫びました。

 

「うわっ、気持ちわりぃ~。ゴカイ(魚の餌に使う環形動物)みてぇ。」

彼は 飛びのくケンを見ながら 薄ら笑ったのでした。

    

-つづく-  

子供の気づき (2回) 《新たなイジメの原因


さらに
「もう一度触らせろよ。」
と またケンを引き寄せ 右手でヤケドの跡をガッとつかみました。
ケンは とっさに 両手で その手をつかみ親指の根元のふくらみに ガブッと かみつきました。
「痛てえっ この野郎」
一度 手を引っ込めた 彼でしたが
今度は 両手で ケンの顔を つかみにきたのです。
その瞬間 スッと身を かがめたケンは 彼の 両足のひざ裏に 両手を伸ばし タックルをかけました。
スッテン!
上級生は 後ろへ ひっくり返りました。
お兄ちゃん達と 何度も 練習した技でした。
すぐさま ケンは股間に ヒザ蹴りを 落としました。
「う・・・ぐぐっ」
彼は 股間を 押さえて 転げまわりました。
ケンは すばやく 馬乗りになりました。
中巻① 「窮鼠猫を噛む」の項で みせた 速射連続突きを 胸や腹に
叩き込んでやろうと 思ったのです。
しかし 彼は 今までの 誰よりも ガッシリとしていて 力がありました。
すぐに 彼は ケンを ひっくり返そうとしてきたのです。
彼の力が強く、ケンは
「まずい!」
ひっくり返されると 思いました。
ケンは バランスをとりながら 
すばやく  彼の髪の毛を後ろからつかみ 引き寄せて首を起こしました。
そして すぐさま 今度は 額を押して 後頭部を 地面に 叩きつけてやったのです。
ガツ~ン!
後頭部を 地面で打った上級生の目が 一瞬 うつろになりました。
すぐさま もう一度 同じことを しました。
彼の目から 完全に 力が失われたのが 分かりました。
ケンは 右手を 相手の 左ほほに 伸ばして 思い切りつねってやりました。
グリ、グリ、グリ!
「こんなことされて 気持ちいいか!」
と ケンは 怒鳴りました。
ケンは 上から 仁王のように 彼にらみつけました。
彼は 呆然とした顔をして 下からケンを見ていました。
目がまだうつろで、ケンは これ以上 やってはいけないと思いました。
ケンは バッっと 飛びのいて 数秒 その位置で構えました。
すると 上級生はゆっくり 後頭部を押さえながら 立ち上がりました。
ケンは つかみかかってきたら、得意の金玉蹴りを お見舞いしようと
つかみかかってくるのを 待ちました。
ところが、彼は まだダメージが残っているらしく フラフラしていました。
ケンは大丈夫かなと思いました。
相手が 大きかったので 力が入りすぎたのです。
うつろな目が ケンとあいました。目はあったものの ケンが 視界に入っていないようでした。
ケンは 蹴るのを止め
「 ごめん 」
と 謝りました。
だが、彼は 何も 答えませんでした。
彼は 片手で後頭部を押さえると 首を数回左右にゆすり 
スボンのおしりを ポンポンと 叩いていました。
もう戦意がないようでした。
彼は ケンから 目をそらすと 無言で 歩き始めました。 足元が ふらついています。

「・・・」
ケンは 言葉が出てきませんでした。
フラフラしながら、お諏訪さんを降りていってしまいました。
もし、ケンがこの時 彼を追っかけていき 
「 本当にごめん、大丈夫? 何であんなこと 僕にしてきたの 何か 面白くないこと あったの? 」
と 話しかけていれば この後 ケンに 降りかかる悲劇は 起こらなかったかもしれません。

                                    この項 終わり
-つづく- 

子供の気づき 第3回《不気味な二人》 

上級生とケンカしてから 数日後 ケンは 再び お諏訪に 行ってみました。

この間より 時間が遅かったせいか ずいぶんにぎやかでした。 

木登りしている者 シーソーをしている者 ジャングルジムに登って アイスクリームをかじっている者 滑り台をやっている者 いろいろな学年の生徒が混ざって 思い思いの遊びを していていました。

 

ケンは ここで 木登りと 滑り台を やるのが好きでした。

シーソーの そばにある木は 面白い形を していました。

太い幹が 一メートル二十センチくらい まっすぐ上に伸びると そこから先は 地面と水平に 左へ曲がっていました。左に 二メートルくらい伸びてから、再び やや左に傾きながら 上に向かって伸びているのです。

再び上に伸びる部分の下に 足をつけたら 巨大な 木馬に見えます。

 

ケンは それぞれの遊具を 次々と試しながら 遊んでいました。

しばらく 滑り台で遊んでいると そこに 百五十センチを越した 体の大きい二人が やってきました。 

一人は 数日前 倒した上級生でした。

 

ケンは「ハッ」としました。

(この間の 仕返しに 来たのか。もしそうなら 嫌だな )

と思いました。

だがすぐに

(もし そうだったら もう許さないぞ。どっちが悪いんだよ)

と 怒りも こみ上げてきたのです。

 

上級生は ケンに 近づいてくると 声を かけてきました。

「おまえ、俺のこと 誰かに 言ったか?」

「何で?」

「いや 誰かに 話したかと思ってさ」

ケンには 彼がなぜ こんなことを聞くか 意味が分かりませんでした。

 

「話すわけがないだろ。君が 誰かも知らないもん。君 誰?」

とケンは 反対に 聞き返しました。

「さあな」

「さあなってなんだよ。おまえら 何か用かよ 」

 頭にきたケンは 敬語も使わず 答えました。

「別に」

 ケンは

「何だこの野郎は。訳の分からないことばかり 言いやがって。 二人かかりだから 負けるだろうけど 簡単には やられないぞ。来るなら来い」

と 戦う覚悟をしました。

 

しかし 二人は そのまま 何も答えないで ジャングルジムに向かって 歩き出したのです。ケンも 無視して そのまま 滑り台を続けました。

時々 二人が気になって見てみると ジャングルジムのてっぺんから ケンを見て 何か相談しています。

そのうち もう一人の方が ジャングルジムを降りました。 そばで遊んでいる子に こちらを指差して 何か聞いています。

「何だろう? 何を聞いているんだろう?」

聞かれている子は ケンとよく遊んでいた後輩だったので 後で聞いてみようと思いました。

 

彼は聞き終わると 再びジャングルジムに登って 何か話し始めました。

二人は しばらく ずっと そうしたままでした。

しかし そのあと ジャングルジムを降りると ケンに何もせず 去って行ったのです。

 

ケンは 彼らが見えなくなるのを待って 先ほどの子に聞いてみました。

「あいつ さっき 何聞いてきたの?」

「先輩の名前と・・・」

「名前と何?」

「・・・・」

「何?」

彼は ちょっと 言いにくそうに 答えました。

「顔のキズは 何の傷だって? それと いつも ここに来るのかって 来るのは 何時ごろかだって 」

「それで何て答えたの?」

「知らないって 答えた」

「ふ~ん・・・・」

ケンは去って行った 二人に 不気味なものを 感じました。何かたくらんでいるのではと 不安な気持ちになったのです。 (この項 終わり)

-つづく- 

子供の気づき 第4回《グランドに来るな》

   

小学三年生の夏休みも 終わりに 近づいていました。

ある日の午前中 ケンは息を切らして 学校に続く 坂を上っていました。

坂を上り切ると 同級生の 佐藤誠ちゃんの 家があります。

誠ちゃんの家は 牛を飼っていました。

上り切って 左に曲がると すぐ学校のグランドです。この間に 牛小屋があり 時々 牛の糞のおいが 強烈に 漂っていました。こういう時は 息を止めて グランドまで 走ったことを思い出します。


グランドに着くと ケンは グランド全体を 見渡しました。

「 よし 一番乗りだ 」

ケンは 一番乗りだと とても 得した気分になったのです。

グランドに 広がる 空気が とても きれいで 清々しい気持ちになるからでした。

今で言う パワースポットではないですが、パワーが 体にどんどん吸い込まれてきて 気持ちが 良くなるのです。山の頂上で 深呼吸をして 得られる感覚が あるのです。


グランドに着くと とたんにケ ンの行動は 怪しくなります。

「 エイトマン マッハ2.5 009マッハ3 そして私 サイボーグ000は マッハ300 」

と ブツブツ 唱えると

「 加速装置!(カチッとスイッチが入る音を妄想)」

と 言って 走り始めるのです。

それも 唇を「 ピピピビュ- 」(エイトマンが 走る時にする トランプをはじくような音のつもり)と 震わせて走るのでした。

 

ここまでやる幼い奴は少ないでしょうが、当時の男の子はけっこう「エイトマン」とか 「加速装置」とか言って走っていたはず(?)です。まさか 僕だけ?・・・・


ケンは 誰もいないグランドを 自称マッハ300で ブランコのある場所まで ジクザクに 走って行きました。ブランコの場所までは 二百メートルくらいだったでしょうか。

「 はぁ、はぁ、はぁ 」

いつも ブランコにつく頃には 息切れしていました。

でも ケンは うれしくて 一人で ニコニコしていました。

人目を気にせず 気のふれたような 走りを 楽しめることも うれしかったし ブランコが 思う存分できることも 満足でした。

ケンは 誰もいないグランドで ブランコ遊びをするのが 好きでした。

まず 数回こいで 飛び降ります。そこに線を引き 次は その線より 遠くへ飛び また線を引くのです。なかなか その線を越せなくなると こぐ回数を増やし 勢いをつけて 飛ぶのです。これを限界まで 繰り返して行うのです。これが ケン定番の ブランコ遊びでした。


この一人遊びのおかげで ケンは ブランコ飛び(ブランコを 決められた回数 座りこぎし 飛び降りて その距離を争う。ブランコ版 走り幅跳びのようなもの )は いつも トップでした。

しばらく ブランコ遊びを していると 女の子が三人 グランドにやってくるのが 見えました。


見ていると 彼女達は ゴム飛びを始めました。男の子は ほとんどやらないのですが 当時の女の子は よくやっていました。


ケンは 飽きもせず ブランコ遊びを 続行していました。

何回飛んだでしょうか、息が切れてきました。休むことなく こいでは 飛んで すぐ戻っては こいでと 繰り返していたのですから 無理もありません。

息がきれるほど ブランコに 乗っていたなんて 今思い出すと 我ながら 信じられない話です。


すると 女の子達が こっちに 向かって 歩いてきたのです。

背格好から 上級生らしいことが 判断できました。

「 ブランコを やりに来たんだな。あと二、三回飛んだら 止めよう。息もきれてきたし 」

ケンはそう思って ブランコを またこぎ始めました。


ケンの心の中では、女の子に ちょっとカッコを つけたいという気持ちも あったのです。

「 こんなに 遠くまで飛べるってとこ 見せてやろう。驚くぞ 」

ケンは ワクワクしていました。

何回か こいでいるうちに 女の子達が ブランコに到着しました。

「 今だ! 」

と ケンは ブランコから 手を離しました。

ババッっと音を立て ケンの体は 宙を舞いました。

バンッ!と音を立てて 着地しました。

( どんなもんだい。見てくれたかい。カッコいいだろ )

心の中で そう叫ぶと 得意げに 女の子達の方を振り返りました。


「 やっぱり 馬鹿だね コイツ! 」

「 !!!! 」

その言葉に ケンは 金槌で 頭を叩かれたような気がしました。


「 何やってんの あんた? 」

「 ブランコ飛び 」

「 そんなん 一人でやって おもしろいの? あんた 頭おかしいんじゃない? 」

ケンは カチーンと きてしまいました。

「 おかしくねぇよ。おもしれぇんだよ 」

馬鹿にされたことに 腹を立てたケンは ぶっきらぼうに 答えました。

「 あんた 大嶋ってんだろう? 」

「 そうだよ。あんたたち 誰? 」

「誰だっていいじゃん。言う必要ないよ あんたになんか」

と 女の子の一人が 答えました。

ケンは ますます カチンと来てしまいました。

「何だよ 人に名前聞いといて 自分達の名前 言わないのかよ 」

ケンは 喰ってかかりました。

「 こいつ ホントに 生意気だよ。自分が 分かってない 」

「 何が 分かってないんだよ」

「 あんた そんな顔してるくせに あたしらと 対等な口きくんじゃないよ。それにこっちは 仮にも 上級生だよ。そんな 口のきき方 していいと 思ってるの! 」

「 ふざけんな。分かってないのは おまえたちだろ。そんな顔してるくせにって 何だよ。おかしいだろ 人を馬鹿にするな 」

ケンは 三人を にらみつけました。


「あんたさぁ、聞いたんだけど ●●たちに 逆らったらしいじゃないの。ここで 」

やたら 早口の強い口調で やや釣り目の女の子が まくし立ててきました。

「 何のことだよ。分かんないよ 」

「 ●●たちが ブランコ乗ろうとしたのを 邪魔したんでしょ。知ってんだよ 」

「はぁ~??」

ケンには 本当に 何を言っているのか 分かりませんでした。

「ここで ●●が ブランコに乗ろうとしたら あんた 自分で乗りたかったから ●●を いきなり 蹴っと飛ばしたんでしょ。隠すんじゃないわよ 」

「 あ~、あれか 」

ケンは ある事件を 思い出しました。


数日前の出来事でした。

上級生二人に いじめられている下級生を助けて ケンカをしていていたのです。

ブランコに乗っている下級生を 無理やりどけて ブランコを 横取りしようとしている 上級生がいたのです。下級生が 嫌がっていると 上級生の一人が 下級生の髪の毛を引っ張って 引きずり下ろそうとしました。

ケンは走って行って 上級生に 食ってかかったのです。

「止めろよ。かわいそうだろ。おまえら 上級生だろ。ちゃんと 順番守れよ。こいつらだって いつまでも 乗っているわけじゃないだろ。 少しくらい 待てよ」


すると 髪の毛をつかんでいた上級生は 下級生から手を離し ケンに つっかかってきました。

「なんだぁ~ この野郎。 おまえ 生意気なんだよ 」

すごんだ顔をして ケンの胸倉をつかもうと 手を伸ばしてきたのです。

「バシッ」

ケンは 伸ばしてきた手を払って この上級生の金玉を 一発 蹴りこんでやりました。

上級生は「うっ」とうめき 前かがみになりました。そこを 両手で押して もう一人の足元へ 転ばしたのです。

「やるか 俺 けっこう強いぞ 」

そう言って顎を引き 半身になりました。


うめいていた奴は 股間を押さえながら 弱弱しく 立ち上がりました。

どうやら 金玉を蹴られた方が 兄貴分だったようです。

「 覚えていろよ 」

捨て台詞を吐いて 二人は逃げていったのです。


ケンは チビでしたが ケンカ慣れしていました。三年生になって イジメに対して逃げないと 決めてからは 以前にも増して よくケンカをしていたからです。

上級生であっても 一対一なら そう簡単に 負けることが なくなってきていたのです。


事件を思い出したケンは

「あれは あいつらが 悪いんだ 」

と 答えました。

「 何が悪いんよ。悪いのは あんたでしょ 」

「何がだよ。何も見てないくせに 適当なこと言うなよ。ふん! 」

ケンは 事実と異なることを言う 女の子達に 呆れた顔を 向け 鼻を鳴らしました。

「何~ こいつ えっらそうに さっき言ったでしょ あんた その顔で いっちょまえ(一人前)の口きくなって 」

 ケンの怒りは 沸騰してきました。三人に 鋭い眼を向け 声を荒げたのです。

「おまえら 女だと思ってりゃ 言いたいこと 言いやがって。 ルールを守んない あいつらが 悪いんだ。それに あれと俺の顔 関係ないだろ。 謝れよ 」

「こ こいつ 本当に 生意気だね 」

三人は 顔を見合わせながら、この いまいましい ガキんちょを どうしてくれようという顔になりました。

 

-つづく-