1964年 僕が 小学2年生の時 東京オリンピックが 開催されました。
このオリンピックで 100mを制したのは アメリカの「黒い弾丸」こと
ボブ・ヘイズでした。
ちょっと上に飛び跳ねるようなフォームで
当時の記録で 10秒00(電動10秒06)という記録を 打ち立てたのです。
しかも 準決勝では追い風参考ながら 9秒90を出していて 決勝は
固唾を呑んで 見ていました。
ヘイズは 第1コースでした。
当時は 一番 速いから 第1コースにされているのだと
勝手に 理解していましたが そうではないと
中学になってから 知りました。
スタート少しして トップに立った ヘイズは そのまま
他の選手を寄せ付けず テープを切ったのです。
当時は 弟と よく100mごっこをしました。
当時 弟が やや飛び跳ねるように 走っていたのは
ヘイズの影響 だったのかもしれません。
ヘイズの後 電動時計で 10秒の壁を 破るまでには 4年かかっています。
1968年 メキシコオリンピックで ジム・ハインズが
ついに 9秒95を 出したのです。
すると 9秒9台で走る選手が 多く出てきました。
しかし それでも 9秒8台に突入するまでに それから
23年も かかっています。
23年後の1991年に カールルイスが 9秒86を出しました。
すると また 9秒8台で走る選手が 他にも 出始めたものの
1999年に モーリス・グリーンが 9秒79を出すまでに
8年かかっています。
そして 8年後 ボルトが 2007年に 9秒72を出して
ついに9秒6台に突入かと 注目を 浴びたわけです。
それなのに そのわずか1年後 2008年に 9秒6台どころか
9秒60の壁を あっさり 破ってしまったのです。
1964年に ヘイズが出した 10秒06から
ボルトが9秒72を出すまでに 43年かかっています。
0.34秒縮めるために 世界中の一流アスリートが
43年かかっているのです。
それなのに それから0.11秒 縮めるのに
たった1年しか かかっていないのです。
僕が うなった理由を 分かって 頂けたでしょうか。
-続く-
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