ケンカできない子よりできる子に1

今週 10日に 卒業生と 飲みます。

 

こんな僕でも 人生変えてくれた先生と言って

 

慕ってくれる生徒もいるから 幸せです。

 

僕自身にも 中巻②に 登場するS先生という

 

人生を変えてくれたと 思える先生がいますが

 

到底及ばぬ先生です。

 

しかし 一生 付き合っていける かけがえのない

 

生徒だと 思って 感謝しています。

 

今週飲む生徒より 数年前の卒業生だったと

 

思いますが 十数年前 誘われて 飲んでいる時

 

こんなことを 言われたことがあります。

 

「 しかし 健ちゃんは 変わった先生だったよねぇ~ 」

 

「 そうかよ 」

 

「 あれ また 先生 まさか ご自分が 

 

普通の先生だなんて 思ってないでしょうね 」

 

「 いやいや いたって どこにでもいる 教師でしょ 」

 

「 うわうわうわ  そんなこと 思ってるの 先生だけですって。

 

生徒どころか 先生達だって 先生が 普通ではないと

 

思っていたと 思いますよ 」

 

失礼なことを 平気で言う 生徒達です。

 

そこで 僕は 答えてやったのです。

 

「 おこがましくも 諸先輩の先生方を さしおいて

 

言うのもなんだが 俺ほど 品行方正 実直無害

 

四角四面の先生はいなかったはずだ (笑) 」

 

「 ほんと おこがましいですよ 健ちゃん

 

非道お下劣 不真面目有害 融通無碍 通り過ぎて 自由奔放 」

 

「 お~ おまえ達も お利口なったんだねぇ~ってか 

 

言い過ぎだろうが 謝りなさい (笑) 」

 

僕は ビールを 飲みながら

 

一喝してやりました。

 

生徒は 笑いながら 続けました。

 

「 いや~ 最初は この先生 ヤバイって 思ったもん。

 

授業中 歌うわ 踊るわ 机に乗るわ 普通の先生と

 

違うこと言うわって この人 ほんとは 子供かって 」

 

「 何だそりゃ おまえ達 俺を バカにしてんな~ (笑) 」

 

「 当然ですよ。 クラスの全員 こんな バカ先生 初めて

 

見たって 思ったと思いますよ。よく こんな 子供みたい

 

なままで 生きてこれたなって 不思議でしたよ 」

 

周りの 生徒達も 皆 頷いています。

 

「 そうか おまえ達 雁首そろえて 

 

うれしそうに 笑うんじゃない 」

 

「 だから 当時は 健ちゃんは 絶対 ヤケドの

 

電気ショックで 普通の思考回路が ショートしたから 

 

悩むことなく 生きてきたんだって 話してたんですよ」

 

「 な~るほどな よく 当時から 俺が ロボットだって

 

見破ってたな おまえ達。ほんとに 地球外 飛ばしてやろうか! 」

 

僕が 手を握りしめて 脅すポーズをとると

 

生徒は こんな話を し始めたのです。

 

-続く-