「 先生出て行った後 俺達 もっと 驚きましたよ。
あいつら あっという間に 仲直りしちゃったんだから。
お互い 軽く 悪かったなって 言い合って 頷き合って
笑ってた 」
「 おお~ そりゃ良かったね。
あれから もう一度 殴り合ってから
仲良くなったんかと 思ってたら
そんな すぐ 仲直りしちゃったんだ 」
実は その日 放課後 教室を 見に行き
生徒に それとなく 聞いて 安心はして
いたのです。
「 帰りには もう 普通に 話してましたよ。
仲直りしてたみたいです。 先生の マブダチって
のが 何か良かったみたいで あいつ ふざけんなよ
とか 言いながら 茶化しあってましたよ 」
と 聞いて 「 やっぱり 友達になりたかったんだな 」
と 思ったのでした。
さらに 次の授業時間に 行ったら
二人とも 茶化しあいながら
授業を聞いていたので
「 よしよし 予定通り 」と思っていたのです。
しかし この話を聞くまでは
もう一度くらい ケンカしたのかと
思っていました。
「 どうして 仲直りするって 分かったんですか?
俺達 首傾げたんだけど すぐ すげぇ~って
あれがベストだったって
ちょっと 尊敬しちゃったんですよ 」
「 おまえらも 大変だねぇ~ バカにしたり
尊敬したりで。 んで どっちが多いの? 」
「 そんなの バカにしてる方に 決まってんじゃないですか (笑) 」
「 やっぱり おまえら 地球外へ 飛ばしてやる (笑) 」
すると まだ 不思議に 思っているのか こんなことを
聞いてきました。
「 でも 先生 どうして 止めなかったんですか? 先生なら
簡単に 止めれたでしょ 」
「 うん それがな 確か それまでの 授業中でも
AはBを 茶化してたんだと思うよ。
それも ちょっと 気にかかっているって感じで
陰湿なものじゃなかった。
そして BのAの茶化しに 対する受け答え見てたら
BもAに 敵意を持っていないって 感じてたんだ。
Aはどっちかっていうと
クラスで 元気なタイプだったし
Bは一見 ちょっと とっつきにくいけど
ユニークな奴だったような気が すんだよな。
まあ はっきりは 覚えてないんだけど
俺は AとBの 授業中のやり取り聞いていて
本当は お互い
友達になりたいんじゃないかなって
感じてたんだな。
そしたら あの日 ケンカしてた 」
僕は 当時の おぼろげな 印象を思い出しながら
止めなかった 理由を 話始めました。
-続く-
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