ケンカできない子よりできる子に7

僕は 自分の本 (上巻 中巻① 発売中 )にも

 

書いているように いじめとは

 

別に たくさんの ケンカもしてきました。

 

そして ケンカを通じて 仲良しになったことも

 

たくさん経験していたのです。

 

そんな 僕は クラスの中で 友達どうしが

 

ケンカをして 仲直りするのに

 

時間がかかった 例を いくつか  目撃していました。

 

だいたい 仲直りに時間が かかったのは

 

女の子が 担任に すぐに 報告に行き 

 

担任が 出てきた時でした。

 

一人ずつ 言い分を聞いて 先生が 裁判官のように

 

裁きを言い渡すのです。

 

先生に それぞれが 聞かれた場合は

 

頭に来ているのもあるし

 

叱られるのも 嫌ですから

 

それぞれが 自分の方が

 

正しいと 主張するのです。

 

ある意味当然です。

 

裁きの答えは いつも ケンカ両成敗でした。

 

これだと お互い 先生に 言いつけた分

 

引っ込みがつかなくなり

 

さらに 不満を ぶつけ合うようになりました。

 

先生は こう言って 俺の方が正しいと 言っていたとか

 

ますます 訳の分からない 言い合いに なっていました。

 

ここに 親が出てくると もっと ひどくなると

 

分かったのは 別の学年の 二人が ケンカで

 

ひどい 罵り合いをしているのを 目撃した時でした。

 

子供の世界のうわさ話で 二人の親が出てきて

 

互いを非難し合っていると 聞いたからでした。

 

この頃の 経験が 僕に あのような 行動を

 

取らせていたのだと思います。

 

僕のやり方は 確かに マニュアル通りではなく

 

リスクもあります。

 

しかし 先ほども書いたように

 

子供どうしには 子供どうしで

 

問題を解決する能力があります。

 

僕が勝手に 名づければ

 

衝突調和修正作用です。

 

この力で 問題を解決するのが一番

 

良いし 後腐れを残さないのです。

 

そして この力をつけさせることも

 

大切な教育です。

 

だから ケンカを

 

すべて 悪いことと 決めつけ

 

急いで 権力( 親 先生 )が 裁きを下すことは

 

危険だとも言えます。

 

余計な マイナス要素が 加わり

 

子供の問題解決能力に 負担をかけます。

 

子供どうしの不満を 大きくし

 

陰湿ないじめに 発展していくことにも なりかねません。

 

いじめに発展してしまったなら

 

なるべく早く

 

ストップさせなくては いけません。

 

こじれて 悪質で ひどいいじめに なってしまったならば

 

先生や親の圧力すら 何の効力を

 

果たさなくなって しまいます。

 

反対に

 

いじめを刺激し よりひどいものに

 

していく要素にしか ならないのです。

 

極真カラテの創始者である

 

大山倍達総裁は 「 男はケンカしろ 」

 

と よくおっしゃって おられました、

 

僕は 自分の経験上

 

総裁のおっしゃられていた意味が 

 

「 ケンカをして 自分の心と戦い

 

自他ともに許し 理解しあうことで

 

仲良くなり 人間として成長せよ 」

 

と 理解し とても 共感できるものでした。

 

ケンカは 確かにない方が 良いですが

 

世の中 衝突はつきものです。

 

衝突することで 自己主張する力がつき

 

不要な衝突と 衝突すべき衝突の区別も

 

ついていきます。

 

ケンカが 良くないというのであれば

 

もっと 良くないのは

 

ケンカすらできない子供を

 

育てることです。

 

いじめの 格好のターゲットに なりやすい 子供をつくり

 

いじめに加担する側にも なりやすい 子供をつくることに

 

つながります。

 

これは やられたら やり返して来い

 

という 教育をしろ といっているのでは ありません。

 

下巻②に書いたように

 

これでは ますます いじめを受けている 子供を

 

追いつめてしまうことになるからです。

 

おこがましくも 言わせて 頂くならば

 

ケンカしなさい そして 許しあって

 

仲良くなって 下さい。