いじめの芽をつんで減らしていけ1

本(下巻①)にも書きましたが いじめられている子供は 

 

基本的に 親や教師に いじめを 知られたくありません。

 

自分のプライドもありますが それぞれに 理由があります。

 

しかし 教師が いじめの事実を 知ってしまったならば

 

何かの手を 打たなくては いけません。

 

最近起った 中2 飛び込み自殺のように 

 

明らかに 死を考えていると 分かる言葉があれば

 

真剣に 取り組まなくては 手遅れになってしまいます。

 

今回は それを 怠ったため 最悪な結果を 迎えてしまいました。

 

ただ 先生や家族が 知らない方が よい場合もあるのです。

 

それについては いつか 書こうと思っています。

 

いじめによる自殺事件が 発覚すると 世の中に起る現象は 決まっています。

 

お決まりの担任 学校への批判 そして 学校によるアンケート調査と報告会。

 

報道される 報告とは 決まって次のようなものです。

 

いじめの存在は 確認できませんでした。

 

または いじめはあったようですが 自殺との因果関係は はっきりしていません。

 

今後 このようなことのないよう徹底した 指導をしていく所存であります。

 

ご迷惑 ご心配を おかけして まことに申し訳ございませんでした。

 

僕だけではなく ほとんどの人は 繰り返される

 

同じような 答弁に うんざりしていると思います。

 

世間や保護者からは いじめを 明らかにし

 

いじめを行った生徒達に しっかりした 指導ができていれば

 

被害者を 守れたはずだ。

 

我が子を 守るためにも 徹底した調査をし

 

もっと 厳格な指導をすべき と 学校批判が始まります。

 

中には 被害者の親に対しても 親のくせに 子供のSOSに

 

どうして気づかなかったのだ と批判する人も出てきます。

 

学校側からしてみれば いじめをする子供に育てて

 

入学させたのは あなたたち。

 

このような子供がいなければ 問題は起きていない。

 

それを 学校のせいにされても どうしようもない。

 

指導しても いじめは 目の届かない場所で 行われている。

 

また 指導しても 退学させない限り やめない生徒もいる。

 

結局 いじめの原因は 家庭にある。

 

そう 思いながらも あまり それを 世間に言うと

 

バッシングを もらいそうなので

 

高校は 中学の指導が悪い 中学は いや 小学校の指導が悪い

 

小学校は いや 幼稚園での 指導が悪いと 責任のなすりつけあいが

 

始まります。

 

そして 最下層の 幼稚園の先生は やっぱり 家庭での しつけが

 

なっていない 過保護で甘やかしすぎと 嘆きます。

 

結局は めぐりめぐって 同じ場所に戻ってくるだけです。

 

そして 少し収束したかと 思っていると

 

また 同様の事件が起るのです。

 

保護者側からすれば いつになったら いじめはなくなるのだ!

 

いつになったら 平和で 安全な 学校社会が

 

日本に 構築されるのだ?

 

いじめ撲滅に 学校が 真剣に取り組めば

 

いじめは なくなるはずだ。

 

こんな 疑問と意見を持ち いじめの現状に

 

腹を立てているのなら

 

一生 満足する答えには 出会えないと思います。

 

どちらも 悪いのです。

 

-続く-