いじめの芽をつんで減らしていけ5

A「 先生 それだよ それが ブリーチ! 」

 

僕「 はぁ? 何が? 」

 

A「 バンカイ チレ センボンザクラカゲヨシですって 」

 

僕「 ???・・・」

 

B「 そうか あいつ PSでブリーチ やってんのか。

 

今 俺も PSでブリーチやってて 行き詰ってんですよ。

 

あいつなら 何か知ってそうですね 」

 

僕「 PSで ブリーチで 行き詰ってる? 何で

 

行き詰るんだよ? 」

 

B「 うわっ! めんどくさ。 対戦するんですよ。

 

今度 見せてやりますか?」

 

僕「 いい 持ってこなくていい。あれか?

 

ドラゴンボールの 戦わせる奴みたいなもんか? 」

 

B「 そうそう それのブリーチバージョンみたいなもんです。

 

いろんな 必殺技あるんですよ 」

 

僕「 ふ~ん。センボンザクラって 強そうじゃないじゃん。

 

結構 すごい 必殺技なのか? 」

 

A「 まあまあですよ。なぁ 明日 一緒に あいつに

 

 話しかけてみようぜ 」

 

B「 いいよ 面白そうだな 」

 

僕「 そうしな きっと 面白い奴だって 分かるから。

 

おまえらが 友達になれば いじめられるなんてこと

 

なくなるし。俺も そうして欲しいしな。

 

( その後 三人は とても 仲良しになったようでした )

 

なあ そのセンボンザクラって 今借りた 本に載ってる? 」

 

僕は 借りたコミックを出して 聞いてみました。

 

AとBは コミックを めくって

 

A B「これ これですよ 散れ 千本桜 景厳

 

かっこいいすよね。この技 」

 

僕「 これかぁ~ どういう技なんだよ。バンカイって

 

こう書くのか だいたいが 卍解(バンカイ)て 何だよ?」

 

こうして 生徒から ブリーチについて いろいろ 知識を得た 僕でした。

 

A「 家の親もさ こうやって 話聞いてくれれば

 

いいのにさ。そうすりゃ 楽しいと思うけど。

 

こういう話は どうでもいいみたいなんだよね。

 

成績に関係する話でないと 耳貸さないんですよ。

 

小さい頃から ずっと そんな感じだったけど

 

小6くらいから 特に うるさくなってきた。

 

中学入試があるでしょ 」

 

B「 家も それに近いよ。俺は さっき言ったみたいに

 

なるべく話合わせて 聞き流してるけど ほとんど 

 

自分の希望ばっかりだよ。そのくせ こっちの話は

 

聞いてない。自分の希望と関係ない話は あっちも

 

スルーしてんだなって 分かるもん。

 

だから 家の母ちゃんなんか 俺が話したことのうち 

 

半分近くは 聞いていないんだと思うよ。

 

そのくせ 自分の言うこと こっちが 聞いてないと

 

ヒステリー起こすんだよね。

 

そういう時は さすがに

 

嫌になるよ。もういいかげんにしてくれって 」

 

-続く-