デスノート1

皆さんは 怒りで 自分が 燃えている時の臭いを 嗅いだことがありますか?

 

人間は 憎しみと怒りに 我を忘れた時 きな臭い毒気を放つのです。

 

憎しみと怒りが放つ まさに悪臭です。

 

僕は中巻① 神様って何? に書いたように 怒り心頭に達した時

 

病院の裏山に行き 怒りを爆発させていました。

 

今思うと この行動は とても良かったのだと 思います。

 

怒りをため込みすぎると 人間の心は 魔界で暮らすようになるからです。

 

しかし 病院の裏山に行き 怒りをぶちまけていたにもかかわらず

 

僕は数度 この悪臭を放ち 魔界へ 足を踏み入れていたのです。

 

いじめが始まった当初 同級生を信じていました。 このクラスには

 

僕を嫌っている相手は いないのだと 信じていました。

 

しかし 残念なことに 同級生達への 猜疑心は 生まれてしまい

 

猜疑心に 苦しむことになりました。

 

猜疑心が生れた理由は いつの間にか 書き込まれている ノートへの

 

落書きでした。

 

全ページに 殴り書きされた 生きていることを 否定する 数々の言葉は

 

僕の心を 大きく傷つけました。

 

文字自体から 悪意が プンプン 臭っていました。

 

「 早く死ね! 」「 ミミズは くさすぎる 」

 

「 はきけのする顔 」「 生きている価値なし 」

 

殴り書きされた言葉は 映像として焼き付けられてしまい 目を閉じても

 

現れ 顔をゆがめました。

 

この嫌がらせは だんだんエスカレートしていき 殴り書きの他に 

 

つぶれたミミズ バッタ 雨ガエル ハチ クモなどが 挟み込まれるように

 

なっていきました。

 

「 今日 おまえの 友達が死にました なぜでしょう? 」

 

「 言うことを きかない お前の代わりに お仕置き しておきました 」

 

僕の心は 言葉にならない 悲しみ 罪悪感 憎悪で はち切れそうでした。 

 

後に やはり 犯人は 同級生ではなかったと分かり 猜疑心は

 

晴れて行きました。それでも しばらくの間 今度は 同級生が

 

書くのではないかという 恐怖に苦しめられたのでした。

 

-続く-