いじめの芽をつんで減らしていけ8

周りが 正論を言う子に  同調するためには

 

ハードルがあることを 身を持って知っているのです。

 

ハードルを越す前に こちらから つながっていけば

 

彼らは 楽な自分達側につくという 計算高さを持っています。

 

たとえば 三人で いじめをしている所に

 

正論を ぶつけて 批判するものがいれば

 

三人は 面白くありません。

 

このままでは せっかく 得られそうな

 

「 自分達は強い 」を 得られなくなってしまいます。

 

彼らにとって この相手は 自分を押さえつけてきた

 

仮想の親でもあるのです。

 

親に対しては 恩義もあり 逆らうことに

 

ためらいを 感じます。

 

そして 勝てる見込みは ほとんど ありません。

 

しかし 赤の他人なら 思い切って それができるのです。

 

彼らは手を組みます。

 

そして 一人では何もできないくせに

 

正しいことを言った強い人間を 懲らしめることで

 

「 より強い人間  」を感じ 満足するのです。

 

しかし もともとは 弱い人間です。

 

環境が変われば 自分を気に入らない 人間が出てきて

 

自分より自己主張が 強い場合は 簡単に立場が逆転します。

 

ターゲットになり 泣き叫びます。

 

この 泣き叫びは 本来ならば 学びの場になります。 

 

いじめは 人の心を傷つける行為だから してはならないと 気がつき

 

やらないと 誓うことで 心が成長していくはずです。

 

でも そういう 反省を 彼らはしません。

 

自分に対するいじめが 終われば

 

また いくらでも いじめる側に 回れるのです。

 

小さい子供は どんな時に反省するでしょうか?

 

殴って 鼻血を出させてしまった。

 

親「 ケガをさせて いけない子。人を傷つけることは 

 

どんな理由があっても よくないこと。謝って来なさい。

 

お母さんも行くから。おまえのせいで 謝らなきゃならない

 

お母さんの身にも なってちょうだい。まったく しょうがない子ね 」

 

子「・・・・・・」

 

→ 反省しません。

 

親「 相手は鼻血出るくらいだから 手痛かったろ。 手は 大丈夫かい? 」

 

子「 えっ? ( 自分が ケガを心配されるくらい相手に

 

 痛いことをしたと 気がつきます ) 」

 

親「 どうして なぐっちゃったの? 理由があるんだろう。

 

聞いてあげるよ。気持ちが楽になるよ。話してごらん 」

 

子「 あのね・・・・だからね ・・・僕 悔しくって・・・ 」

 

親「 そう・・・・そう・・・悔しくて 我慢できなかったんだね。

 

・・・でも 殴られた子も 痛かったね。おまえも 血出たら 痛いだろ・・ 」

 

→ 反省します。

 

子「 うん 痛い。 △△ちゃんに 悪いことした 」

 

親「 きっと 謝れば その子と また 仲良く遊べるよ。

 

謝りに行こうか。なんなら お母さんも一緒に行ってあげるよ 」

 

子「 うん 大丈夫。一人で 謝れる 」

 

-続く-