いじめと 簡単に言いますが 彼らのやってくることは もうすでに
からかいの域を 超えていました。
犯罪以外の 何ものでも ありませんでした。
僕は それまで 彼らに対して「 死ね 死んでしまえ!」と
毎日のように 思っていました。
しかし この事件で 僕の心は 怒りの臨界点を越し 魔界に
入ってしまったのです。
「 殺してやる。思い知るがいい。こっちから 殺してやる 」
彼らを 思い浮かべると きな臭い悪臭が 体から漂いました。
この魔界から 僕を救ってくれたのは 虫たちの声であり
これから 紹介する 「 死ね 殺すノート 」でした。
このノートは 今風に言えば「 デスノート 」です。
僕は 隠れ家で 落書きされたノートを 細かく破りながら
「 おまえ達が こんな殴り書きをするのなら 俺だってやってやる。
呪い殺してやるんだ 」
こう思ったのです。
僕は 厚めのノート一冊と 濃い鉛筆を 買い込みました。
そして 病院の裏山で 殺意を込めて 彼らへの 怒りの言葉を
書き込んだのです。
名前の分からない相手も 多かったのですが
「 俺に これこれをした おまえは 死ぬ 」
「 殺す おまえは もうすぐ死ぬ ざまぁみろ 」
「 死ね このヤロウ 殺す 殺す 」
などと どんどん 書き込みました。
彼らを思い浮かべ 憎しみで 心が燃え上がった時 一気に 殴り書いて
いきました。
このノートと鉛筆を ビニールに入れ 保管場所を作り 裏山に隠しました。
次の日から このノートへの 書き込みは続き 一冊目のノートは
あっという間に 終わりました。
僕は 新しいノートを買い 「 死ね 殺すノート 」と名づけた
このノートへの 書き込みを 続けたのです。
-続く-
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