デスノート3

いじめと 簡単に言いますが 彼らのやってくることは もうすでに 

 

からかいの域を 超えていました。

 

犯罪以外の 何ものでも ありませんでした。

 

僕は それまで 彼らに対して「 死ね 死んでしまえ!」と

 

毎日のように 思っていました。

 

しかし この事件で 僕の心は 怒りの臨界点を越し 魔界に

 

入ってしまったのです。

 

「 殺してやる。思い知るがいい。こっちから 殺してやる 」

 

彼らを 思い浮かべると きな臭い悪臭が 体から漂いました。

 

この魔界から 僕を救ってくれたのは 虫たちの声であり 

 

これから 紹介する 「 死ね 殺すノート 」でした。

 

このノートは 今風に言えば「 デスノート 」です。

 

僕は 隠れ家で 落書きされたノートを 細かく破りながら

 

「 おまえ達が こんな殴り書きをするのなら 俺だってやってやる。

 

呪い殺してやるんだ 」

 

こう思ったのです。

 

僕は 厚めのノート一冊と 濃い鉛筆を 買い込みました。

 

そして 病院の裏山で 殺意を込めて 彼らへの 怒りの言葉を

 

書き込んだのです。

 

名前の分からない相手も 多かったのですが 

 

「 俺に これこれをした おまえは 死ぬ 」

 

「 殺す おまえは もうすぐ死ぬ ざまぁみろ 」 

 

「 死ね このヤロウ 殺す 殺す 」

 

などと どんどん 書き込みました。

 

彼らを思い浮かべ 憎しみで 心が燃え上がった時 一気に 殴り書いて

 

いきました。

 

このノートと鉛筆を ビニールに入れ 保管場所を作り 裏山に隠しました。

 

次の日から このノートへの 書き込みは続き 一冊目のノートは 

 

あっという間に 終わりました。

 

僕は 新しいノートを買い 「 死ね 殺すノート 」と名づけた

 

このノートへの 書き込みを 続けたのです。

-続く-