僕はラーメンが大好きです。醤油 味噌 とんこつ どれも好きですが
僕が一番好きなのは さっぱり醤油系と辛い系です。
そのラーメン屋さんの腕が 最も分かるのは
基本となる 醤油ラーメンだと思います。
母が作ってくれる醤油ラーメンは 母の味として別格なのですが
純粋に ラーメンの味として 僕の中で ナンバーワン ラーメンは
白河ラーメンです。
僕が美味しい白河ラーメンに出会ったのは 6年ほど前でしょうか
火風鼎という白山のラーメン店に弟と入った時でした。
営業している店主が 東京白山で営業している時の店でした。
店の名前は火風鼎と言いました。
一口食べた時
「う うまい~(絶叫~) 」
と うなりました。
店を出ても 弟と二人で 「ここうまいな」と 口をそろえたのです。
まず 麺が素晴らしい。こしがあり スープを程よく吸い
噛んだ時の跳ね返してくる触感が快感でした。これが第一の幸福感。
そのあと 鶏ガラベースのスープの味が口の中に広がりました。
濃さも 脂も 絶妙で 奥深く「お~ スープもいい 」
これが第二の幸福感。
さらに 手打ち独特の縮れ具合が 喉越しに 脳へ心地よい
振動を伝えました。これ、第三の幸福感。
「こ、これは!今まで食べてきたラーメンとまるで違う。
今までで 一番うまい」と 感じたのです。
一口目で これほど 僕を虜にしたラーメンは ありませんでした。
それからというもの 味の虜になった僕は 連日通い詰め
いろいろなメニューを食べました。
塩 味噌 ワンタン チャーシュー どれも美味しく やはり
醤油がうまい店は どれもうまいと一人で 満足していたのです。
だいたい ラーメンは種類を変えて 二杯食べていました。
料理好きの母を 参考になればと連れて行ったことがありました。
母はラーメンについては なかなかうるさく めったに
美味しいとは言いません。
その母が「おまえが美味しいというのが分かる」と言って
誉めたのです。うれしかったです。
火風鼎の立地場所は 通りが途切れる場所で 良くない場所でした。
だから オープン当時 客は少なかったはずです。
しかし ラーメンの味はウソをつきませんでした。
彼のラーメンの虜になった 大勢の客が 連日列を作るようになりました。
僕は列を見るたび うれしくなり 思わず 差し入れを買いに
行ったこともありました。
彼が那須塩原に行ってしまった後 ペナント募集になっていた
火風鼎の跡地の前で ある家族が「ここ 美味しかったのにねぇ~
どこ行っちゃったんだろう」と言っていました。
僕も「やっぱりな~、残念なのは 俺だけじゃないよな~」と改めて
その味の確かさを実感したのでした。
ただし僕が虜になったのは ラーメンの味だけではありませでした。
店主 誉(たか)君の人柄でした。
30歳も下の彼の ラーメンにかける生き方が
まぶしくて ついつい足が向いてしまったのです。
高級店からすれば たかがラーメンかもしれませんが
されどラーメンなのです。
彼と会っている時には あえて言いませんでしたが
彼のラーメンを食べて 初めて
「一杯のラーメンが 人を幸福にするんだ」と 感じたのです。
これは 僕には衝撃だったのです。感動しました。
どうして そんなことが この若い青年にできるのだろうと
興味を持ったのです。
その答えは ラーメンに対する愛情と探求心でした。
とても 研究熱心で いつもラーメンのことを考えていました。
彼が試行錯誤したラーメンの味比べをして ラーメンについて語らったのも
楽しい思い出です。
僕は 彼のラーメン求道の手伝いをできることが楽しかったのです。
応援することで 彼から元気をもらっていたのです。
ここでは 書きませんが 彼には大きな目標があるのです。
僕はその目標が 達成されることを 切に祈っています。
彼は親子二代に渡る ラーメン職人です。ラーメン界の親子鷹です。
お父さんは 福島で 有名な火風鼎を 営んでいます。
お父さんのラーメンも素晴らしく
彼は父のラーメンに追いつこうと努力し あの味になり
さらに今はもっと 進化していると思います。
そう思うと よだれが出てきます。
彼のすごい点は 王道を踏み外さず 新しい味を作り出すところです。
時代的に 「えっ?これ、ラーメン」という まったく
新しい創作ラーメンも現れ 話題になったりもしています。
でも 彼は創作の中でも 最もシンプルな麺、スープへの微妙な進化を
大切にしているのです。
時代の流行りに流されない 本物のラーメンを追及しているのです。
お父さんには 二、三度誘って頂き 軽く飲んだのですが
とても 気さくな方で 息子のことばかり話していました。
家族とても仲が良さそうで ますます気に入りました。
そうそう 従業員に 三人姉妹がいて これがまたかわいかった。
僕はミーアキャット姉妹と呼んでいました。
注文を取ると ヒョイと背伸びをして カウンター越しにいる
誉(たか)君に 注文する姿が ミーアキャットみたいだったのです。
その仕草がとてもかわいくて 心が和みました。
きっと この三姉妹目当てで 訪れる客もいたはずです。
あ~ 思い出せば出すほど また食べたくなってきました。
しかし 東京からは遠く 簡単には食べに行けないのが残念です。
ですから インターネットで検索して 投稿された写真を見て
我慢しています。
投稿写真で 麺を量っている誉(たか)君を見ると 泣けてきます。
「頑張ってるんだな~」
パチパチ!と手を叩いてます。
白山時代にはなかった新しいメニューもあり 彼の研究熱心さが
相変わらずなのを うれしく感じています。
チャーシュー麺の写真なんか見ると たまりません。
自家製の燻製チャーシューがいいんです。
よく チャーシュー自体は 柔らかく美味しいのですが
ラーメンぶち壊しっていう チャーシューラーメンがあります。
ここのチャーシューは ちゃんと麺とスープのジャマをせず
それでいて 歯ごたえ 味といい 絶品です。
那須塩原に行く方は 是非食べに行って下さい。
手打ち焔です。そして その美味しさを広めて下さい。
誉(たか)君へ
白山時代は 教え子でもないのに 僕をケン先生と呼んでくれ
いろいろな サービスをしてくれ 本当にありがとう。
お世話になりました。本当に誉(たか)君のラーメンが食べたいです。
必ず 食べにいきますから 待っていて下さい。
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たかゆき (木曜日, 10 9月 2015 20:20)
昨日ちょうどなっちゃんとケン先生元気かなー!なんて話していました笑
大変ご無沙汰しております。お元気ですか?最高で最強のケン先生とコウ先生!本当に東京ではお2人に支えられたなと思います。初めていらしたときお2人に熱々のチャーシューワンタン麺大盛りをもったバイトの子がお2人にダイブして熱い思いをさせてしまったのにも関わらずニコニコしながら着替えてまた御来店していただき心救われました!
いやー。もう6年になりますか。長いですね。今は焔は土日の朝一開店前には30人くらい並んでくださる繁盛店になりました。営業中にも30人超の行列ができることもしばしば。今はスープ作りで朝は4時起きでた少々きついですが自分の夢のためにはへっちゃらです。まだまだまだまだまだ親父の足元にも及びません。
しかしもう少しでケン先生を白河にご招待できる条件がそろうのでそしたら御実家帰省される直前にでも白河で御一緒にお酒でも飲みながら遊んでください!
あと昔も言いましたがいつか極真空手教えてください!
あー、白山でお世話になった方々にあいたいです。