いじめに回る心の弱さ4

「 あの頃は弱かった。やっぱり男は強くなんなきゃ。あ~ 気持ちいい。

 

強いっていい 」

 

→ 弱いからいじめられた。 今の俺は強いから いじめる方に回れている

 

ということです。この場合の強いは 強い奴の仲間になることであって 決して

 

本人自身が 強くなったことではありません。とんだカン違いです。

 

 

「 うるさい 逆らうおまえが悪いんだ。逆らうから 憎たらしくなるんだ 」

 

→ 逆らわなければ 憎たらしくない ということです。

 

「 おまえも 俺みたいになって欲しかった。そして 俺の子分にしたかった 」

 

→ おまえも いじめる側に屈服して欲しかった。そして 俺の子分になって欲し

 

かった ということです。

 

「 何でだよ。 おまえバカか? 何で逆らえるんだよ 」

 

→ どうして 何度やられても 屈服しないんだ ということです。

 

これらに共通して 流れているものが ピン! と来たのです。

 

「 あいつ 自分が いじめに屈して いじめる仲間になったことを 

 

本当は後悔しているんだ。自分のことが嫌なんだ。本当は 弱いって

 

知っているんだ。だから いじめに屈しない僕を見ると 自分の弱さを

 

見せつけられているようで 嫌だったんだ。だから逆らうほど 僕が

 

憎らしくなったんだ。僕が屈した所を見て 誰でもそうなるって

 

安心したかったんだ。 でも それって ただ いじめているより

 

ひどいことだろ。あいつみたいのばっかりになったら 世の中 いじめだらけに

 

なっちゃう。あいつの言う強さは 間違っている! 」

 

僕が 下巻②に書いた いじめられた人間が いじめに回る心理状態を知った瞬間

 

でした。

 

こういういじめっ子は いじめられる相手の弱みを知っているのですから

 

たちが悪い最強最悪のいじめっ子です。 

 

 -続く-