いじめに回る心の弱さ1

今日 書く内容は いじめられた人間が いじめる側に回る心のしくみを知った 

 

い出深いものです。この日を僕は 弔い寺の変と 呼ぼうと思います。

 

では弔い寺の変をお伝えします。

 

下校時 体育館から帰り ランドセルをチェックすると

 

しつこくも またノートに落書きがしてあり バッタが挟んでありました。

 

僕は ため息を一つつくと いつものお寺に 埋めに行くことにしたのです。

 

その途中 仲間と歩いているEに気がつきました。

 

Eと一緒にいたメンバーは いつものメンバーではありませんでした。

 

まだ Eは僕に気が付いていないようでした。

 

でも Eに気づかれれば メンバーを誘って 襲ってくることは

 

十分考えられました。何しろ 僕を憎んでいるようでしたから。

 

一瞬 目が合ったような気がしましたが 僕はなるべく自然に目をそらし

 

歩みを止めました。

 

このまま後ろから そうっと歩いて行っても 何かの拍子に振り向かれたら

 

発見されてしまいます。

 

僕は Eを避けるため 歩く方向を変えました。Eを避けるため

 

さらに 遠回りをして もう一つのお寺に向かうことにしたのです。

 

少し歩いて振り向くと Eはついて来ていません。

 

うまくかわせたと安心して 僕はお寺さんに急ぐことにしました。

 

しかし Eはすでに 僕に気がついて 遠巻きにつけてきていたのです。

 

寺に着くと 僕は 境内の端に向かい 土を掘るための 石と小枝を 探しまし

 

た。 手ごろな石と小枝を拾うと 急いで 穴を掘り始めました。

 

掘った穴に バッタを埋めていると 突然後ろから声がしました。

 

「 おい 寺変えたのか? 寺変えたって ムダだからな 」

 

ビクッとし 振り返ると Eがニヤニヤして 立っていました。

 

「 しまったぁ~。気づかれていたのか。くそ~ 」

 

僕は唇をかみしめました。

 

Eは わざわざ 友達と別れ 一人で からかいに 来たのです。

 

-続く-