そして次の時に その報告をしてみるんだ。聞いてみたら
今まで気がつかなかったけど
この部分は好きだと分かったとかね。
そうすれば 自分も新しい発見だし 相手も もっといろいろと
教えてようと思うよね。話が発展していくだろう 」
「 そうですね。でも自分の意見言うの 怖いんですよね。
口走って 地雷踏むの嫌だし 」
「 あのさ 自分の考え言わない会話なんてどこが面白いんだい?
おまえみたいに 情報を言いっぱなし 聞きっぱなしだと
相手もつまらないと思うな。キャッチボールしないとね。
そのためには 今みたいに 知ったかぶりしなくていいと思うんだ 」
「 バレてますかね? 」
「 さぁどうだろう。ただすでに 知ったかぶって嫌な奴だって
思われてるかもな 」
「 ええ~ そんな~ もうダメじゃん 」
「 そんなことないよ。少なくとも あれだけ挙動不審だと
アピールすることだけは 成功していると思うよ。
向こうも気にしてるよ。変な奴だってな 」
「 あ~ もっと早く 先生に相談すればよかった。
せっかくのチャンス つぶしたってことですよね 」
「 まあ おまえが 今度話しかけて来たら 来たよ~自慢野郎って
思うだろうな。だからそこを逆手に取れば 何とかなるかもね 」
「 ホントですか? どうすんですか? 」
「 どれだけ おまえが 素直になれるかにかかっているんだけどね。
この祭 いいチャンスだから 素直に この間は 話の雰囲気壊しちゃって
すまなかった ごめんね。偶然知っていたことだったんで
自慢げに話しちゃった。申し訳ないって 謝るんだよ。
そのギャップが 好印象につながると思うよ。
あっ こいつ悪い奴じゃない。謝れる奴なんだって分かるから 」
「 上手くいくかな~ 」
「 少なくとも 今までのやり方より いいと思うよ。
あいつらだって バカじゃない。 あれだけ近づいたり
遠ざかったりしてれば 何か用があるのかって 感じてるはずだよ。
それが 何だ友達になりたかったのか かわいい奴だなって 思うんじゃない 」
「 そんな風に いい方に考えてくれるの 先生だけですよ 」
-続く-
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