IAEAからの警告も 後から公表されたことなので 警告された時点で
メディアがつかんでいたとしたならば なぜもっと 報道しなかったのか
今更 そんなに騒いでも 後の祭りだと思う感もありました。
しかし、原子炉の冷却において 予備バッテリーの確保は 原子力発電の要です。
僕は サラリーマン時代 原子炉の冷却に関する仕事をしていたので 不思議で
なりませんでした。海岸線に作られた原発が 浸水して メインの電源が機能
しなくなってしまったら それこそ メルトダウンへ 一直線です。
浸水した場合に備えた 電源の確保は 絶対に 考えておかなければならない
事項なのです。
他の国の原発と 立地条件が違うのです。 地震大国の日本には津波が
つきものです。
最悪 浸水によって 電源がなくなっても 原子炉を冷却できるシステム
( あったはずだけど よく覚えていない。なぜ機能しなかったのかな~)を
しっかり確立して おかなければ 日本のどの原発も 安全ではないのです。
そして 何よりも 僕を驚かせていたのは ベントフィルターを付けていない
あまりに 原子力を侮った設備でした。 欧州では当然の如く設置されている
フィルターが つけられていないのです。 これは もう東電だけでなく
政府の責任だと思います。
僕は「 どうして ベントフィルターをつけもしない お粗末な原発を
世界一安全な原発だと言うのか 頭がおかしいんじゃないだろうか。そ
んなに安全より金なのか この国は 」 と 怒りと失望を 感じていました。
おそらく 原子力のしくみを知っている人達は 皆 そう思っていたと思います。
このフィルターは 原子炉の破壊を防ぐためには 必須の設備なのです。
電源とは関係なく作動します。 原子炉内の圧力が高まった場合 放射性物質を
ろ過して 圧力のみを外に逃がし 原子炉を破壊から守る装置です。
つまり この装置をつけていれば 冷却するための 電源が確保できなくなっても
原子炉の破壊は防げた可能性が高いのです。冷却が上手くできず原子炉内が
高温になり 圧力が高まってきても その圧力だけを逃がし 原子炉の安全を
保つことができるのです。だから この設備をきちんとしておけば
あれだけ膨大な放射能の放出は なかったと考えられます。
本当に膨大なのです。そして今も止まっていないのです。これが事実です。
そして あの事故の時点で このフィルターは 日本の すべての原発がついて
いなかったのではないか(詳しくは分かりませんが ほとんどだと思います )と
思います。
よくも 世界一安全だと 国民にウソを言えてたものです。
その結果 あの事故が起こり 人の力では どうしようもない 放射能が
大量に放出され 多くの人々から 生活の場を奪ってしまったのです。
少し 脱線してしまいました。
すぐ脱線してしまうのが 僕の悪い癖です。話を戻します。
-続く-
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