-僕-
そんなこと言わないで下さい。正直でいいんじゃないですか。
そういう生々しい本音を聞けて うれしいですよ。
-Oさん-
いやいや 私個人の考えですよ。
背に腹は代えられないっていう環境で育ったからです。
金なんかいらないから 基地をなくせって 考えている人がいるのも確かです。
-僕-
さっきのお年寄り達ですか?
-Oさん-
もそうですが さっき話に出た 市街地から 少し外れた場所に住んで
米兵相手の仕事をしていない人達です。
さっき話したように 普天間基地周辺は 米兵の基地外住宅地にも
なっています。
だから これに関係している地元不動産は 基地がなくなると困るんです。
ですが 米兵相手に収入を得ていない住民からすると
騒音は ジャマなんですよ。
僕らは 騒音を覚悟して 市街地を選び 生きているわけですけれど
これらの人達からしたら 飛び交う軍用機の音は 我々からしたら
小さいものだろうと ものすごい騒音なんでしょうね。
僕はますます 同じ県民なのに いろいろなんだな~と感じ
Oさんに聞いてみました。
-僕-
基地のある市街地とその周辺以外は 反対なわけですね。
すると 島民全体で考えれば 基地反対の人が多いということなんですか?
-Oさん-
それがそうでもないんですよ。
ほらそういう場所に住んでいる親戚とかいるでしょ。
その親戚は 私達のような 市街地にすむ人間の生活と
基地とのしがらみが分かっているわけです。
米軍あっての生活という事実が 理解できているんですね。
だから本心は 基地は不要と思っていたとしても
言い出せないっていうかな~。
だから 市街地の外に住んでいる人達の中にも 基地はあってもいいかなって
容認してくれている人も多いんです。
-続く-
コメントをお書きください