-僕-
早く 帰れるようになれるといいですね。
でも お姉さんの子供達は無理かもしれないですが
他の人達が住んでいられるってことは
市街地の人達 騒音に慣れて あまり気にならなくなったということですか?
-Oさん-
とんでもない。 慣れてはいますが 決して苦にならなくなる
レベルの音ではないんですよ。住んでみれば分かります。
隣と話していると 話がまったく聞こえなくなるんですから。
私 横須賀基地の近くも行ったことあるんです。
あすこもかなりうるさいですが 私は普天間の方が うるさいと感じています。
-僕-
だったら ものすごいストレスですね。
-Oさん-
はい だから 不運にも 墜落事故が 市街地に数件続いたりでもしたら
きっと 不満が爆発し 普天間飛行場の移転は 避けようがなくなる時が
来るかもしれないと 常々思っています。
-僕-
そんなに飛んでいる回数や騒音がひどいんですか?
-Oさん-
はい、 うるさいのはうるさいんですが 何といっても 墜落が危ないんです。
基地に隣接した小学校の頭上を ひっきりなしに 飛んでいるわけですから
親は心配ですよ。だから 世界一危険な飛行場って言われているんです。
-僕-
ああ その言葉 聞いた事ありますよ。
数年前 小学校のすぐ近くに ヘリコプター落ちて 大騒ぎになりましたよね。
でも また何で あんな所に 基地建てたんですかね。
フェンスのすぐ横ですもんね 小学校。もうちょっと 考えてくれればいいのに。
-Oさん-
いやいや それ反対です。
小学校( 普天間第二小学校 )の方が後なんです。
もともと 人がほとんど住んでない所に 基地が作られたんです。
基地の周りには 何もなかったんですよ。
そこに 我々みたいなのが 生活のため移り住んできたんですよ。
とにかく 土地の値段が安くて 家が建てやすいから。
うるさくて 危険なのを承知して集まり 市街地になったんです。
-僕-
えっ!そうなんですか。
それじゃ また何でそんな場所に 小学校建てちゃったって話ですよね。
さっさと その小学校だけでも 別の場所に移せばいいのに。
土地がないんですか?
-Oさん-
いや そんなことないんです。あの小学校は 特別 基地に近くて
本当に危ないんです。
私も危ないって 文句ばかり言っているより 移転させればいいと思ってます。
だけど 反対派もいて 上手く行かないんですよ。
-僕-
どうしてですか? 子供達のこと考えたなら 移動するべきじゃないですか?
国からのお金 そういうことに使えばいいんじゃないんですか?
-Oさん-
それがね 滑走路を短くして 向こうが引っ込むべきだって
言う人達もいるんです。
基地反対派の市民団体なんですがね。
-僕-
う~ん 分からないな~ その反対派の人達。
反対派って 基地が危険だって叫んでいる人達ですよね
何が大切なんですかね その人達。
どちらかというと 基地に賛成反対関係ない問題ですよね。
現実問題 子供達を守ることが第一でしょ。
そんなこと言っている場合じゃないですよね。
滑走路短くしたくらいでは 危険性あまり変わらないでしょ。
滑走路から外れた場所に 移設することが 重要なのに。
でもやっぱり さっきから聞いていると 沖縄の人達って
人間関係や利害関係が複雑で 一つのこと決定するのも 大変そうですね。
-Oさん-
いや そんなことはないんですよ。
でも 地域によっては 思っていることを
言い出しにくいっていうことは 確かにあるかもしれません。
ただ 移転することになったら 我々のような人間は
生活できなくなってしまうんですね。
-続く-
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