-僕-
飛行場が移転すると そんなに米兵減ってしまうんですか?
-Oさん-
いや飛行場だけ移転するなんて できないんです。
兵士だけ残って 飛行場が別の場所にあるなんて ありえないでしょ。
緊急発進ができない。軍隊としたら致命的です。
だから 飛行場の移転イコール基地の移転なんです。
-僕-
ああそうか そう簡単な問題じゃないんですね。
う~ん。やっぱり そこですか。
うるさくて危ないのは確かなのだから 基地はなくなった方がいい
でも 生活のためには なくなっては困る。それって辛いですね。
-Oさん-
ええ そうなんです。
姉の子供達が言うように 別の場所で住めと言うのは 簡単です。
だったら どうやって 生活していくのってことですね。
代案がないのに 感情的に 飛び出すことできないですよ。
基地がなくなってしまえば それが現実のものとなりますから
私達には 大変なことです。
-僕-
そうしたら Oさん達はどうします?
-Oさん-
まあ決まってしまったら 反対しても無駄ですからね。諦めます。
かといって 普天間に他の産業があるわけじゃないですしね。
移転が決まっても 新しい基地が出来るのに5年くらいは かかるだろうから
そこに移住して 何とかしますよ。
-僕-
は~ それしかないんですかねぇ~。
想像すると 何とも言えない気持ちになりますね。
結局 沖縄で暮らしてきたOさんにも
今後 基地反対賛成どちらが多くなるか 分からないってことですか?
-Oさん-
そうですねぇ~。先生と同じくらいの年齢からは 基地について
あからさまに反対っていう人は 少なくなってきたかな。
基地と一緒に育ってきていて 結構裕福だから。
だから もっと下にいけば 基地なんて
どうでもいい感覚になってしまうでしょうね。
-続く-
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