変わっていない沖縄2

話を戻します。

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そういえば 僕の田舎 新潟なんですが 少しずつ変わってきていますよ。

 

自然もそうですが 人がいなくなってきています。()

 

普天間と同じで 産業がないから  若者は別の所に行っちゃうんですね。

 

-Oさん-

そうですか その点沖縄は 人が増えています。

 

ただ 現実を見ると 沖縄は一部を除いて あまりに貧しい。

 

結局 観光以外の産業がないから 県全体が発展しないんですね。

 

そういうものがあれば 私も東京に出てきていませんから。

 

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でもこの先ずっとそれだと 沖縄は良くなりませんね。

 

普天間の基地なくなってしまえば 跡地はどうするんですかね。

 

復興するにしても やっぱり まずは土建業者が入るわけですよね。

 

また格差が広がってしまいますね。

 

-Oさん-

う~ん おそらく 進んでは 入らないでしょうね。

 

金を払ってくれる相手がいないんだから。

 

今までは 政府という絶対的な財布がありましたが もうないんです。

 

それに もしそこに何か作ったとしても 

 

その後 県民には循環させるお金など 残っていませんよ。

 

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そうですか。残された県民には 何かやるお金も

 

有望な産業もないということですか。

 

話が暗くなってきましたね。

 

そうなると 人はどんどん 普天間から 離れて行ってしまうのではないですか。

 

普天間地区が巨大なゴーストタウンになってしまうってことはないですかね。

 

-Oさん-

そうなる危険性高いと思いますよ。

 

私達は 軍用地に入るお金を元手に 銀行から担保しているんですが

 

それなくなってしまうんですからね。

 

私達だけでなく 銀行も どんどんつぶれるし 

 

普天間の復興なんて まずありえませんね。

 

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何か産業を興して活性化できないですかね。

 

今までの補助金で そういった蓄えはできなかったんですか?

 

-Oさん-

沖縄の財政を支えているのは 補助金ですよ。

 

生活に必要な道路 漁港 空港 水道なんて

 

ほとんどただ同然で作られています。

 

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そんなに補助金に依存しているんですか?

 

-Oさん-

ええ 他の県に比べたら ウソみたいに優遇されていると思います。

 

何しろ何もない場所から始めなくてはならないのですから 

 

政府も優遇してくれたのだと思います。

 

(補足)

高率補助金とは・・・

各県は 県民が 快適に生活していくための 基本的な設備を 

 

整える必要があります。

 

道路保全 空港・漁港整備 学校建設設備 水道設備などです。

 

これらを整えるために国は 各県に補助金を出してくれているわけです。

 

たとえば 100億かかる公共事業であっても 補助率70%であれば

 

30億で行えるわけです。

 

この補助率が 沖縄は他県に比べて高いのです。

 

他県70%以下の道路保全は95% 他県66%の空港整備は95

 

他県50%の学校建設設備が85%など いずれも20%以上優遇されています。

 

これを知った時 どうして 普天間第二小学校を

 

移設しないままでいたか 頭をひねりました。

 

-続く-