変わっていない沖縄4

-Oさん-

正直言って 私達は米兵相手だけでは カツカツなんです。

 

それでも回ってくる 補助金があるからなんとかなってるわけですよ。

 

でも 結局は貯金できなくて 経済的には 裕福になっていないんです。

 

国からの補助金は 基地あってのものだから 

 

基地がなくなってしまうことは 我々にとって死活問題なんですね。

 

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そうなると 普天間の跡地を利用した経済復興は 本当に難しそうですね。

 

-Oさん-

返還後の那覇市に 新都心を作ろうとしたのとは 出だしが

 

全く違いますよ。あっちは復興のために 補助金が使われましたが

 

普天間が返還されたら 補助金はなくなります。

 

自分達でやらなくてはいけない。

 

新都心でさえ 毎年多額の補助金がつぎ込まれて 

 

やっとここまで来たわけですから。

 

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1972年に返還だから 引き算すると約20年ですか。

 

-Oさん-

補助金ありでこれだから 貧しい我々の資本力だけでは

 

50年かかっても無理でしょうね。

 

政府から「基地はなくしました。あとはあなた達の責任で自由に使いなさい」

 

と言われても 無理なんですね。

 

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でも そうなった時 国から 基地とは関係なしに 

 

特別な補助金が出ないのですかね。

 

-Oさん-

そうなったら いろんな所で 基地返還運動が始まり 国の財政は破綻しますよ。

 

それに 他県が黙っていないでしょう。何しろ 国民の税金ですから。

 

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う~ん そう考えると そういうこと考えておかないで 移転するのって

 

長い目で見ると 沖縄のためにならないですね。ほんとやっかいな問題ですね。

 

-Oさん-

だから事故が続いて 移転すると言っても 実現は難しいですよ。

 

まず 移転先が決まらないでしょうね。

 

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そうですね まず基地なしで生活できている地域は 絶対拒否しますよね。

 

-Oさん-

当然だと思いますよ。だから すでに基地がある場所に 

 

増築するしかないんじゃないですかね。

 

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う~ん その時はOさん達も そこへ移り住むとなると

 

またその地域が危険地帯になりますよね。

 

事故が続けば 移設となりませんか?

 

同じことがくり返されていく気がしますよね。

 

-Oさん-

だから 普天間のような市街地と飛行場の位置関係だと無理ですね。

 

飛行場が市街地の外側にないと 安全じゃないし 騒音被害も大きくなります。

 

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基地が海よりにある場所ですか。そんな所あるんですか?

 

-続く-