再び Oさんとの会話の続きです。
-僕-
GHQが引き上げるのと一緒に なんで基地も撤収してくれなかったんですかね。
撤収してくれていれば 政府からの補助金などで
本土と同じになれたわけですよね。
アメリカに「 沖縄だけは 大西洋の軍事戦略上 戦力を残したいから
協力しろ」と 言われたんすかね。
-Oさん-
いや そうじゃないんです。
終戦後 GHQが引き上げる時 沖縄に残ってくれって頼んだのは
日本側なんです。
-僕-
ええっ! どうしてですか?
-Oさん-
昭和天皇が マッカーサーに頼んだんです。
-僕-
昭和天皇?・・・どうして天皇が出てくるんですか?
だって 日本国憲法で 天皇は 政治に関与してはいけないことに
なっていましたよね?
-Oさん-
それがしたんです。
数年前に証拠資料が見つかり 当時は少し話題になりました。
政府を通り越して 直接マッカーサーに連絡していたんです。
昭和天皇は ある意味たいしたものですよ。
終戦後 世界の情勢を把握して 日本を守る方法を考えていたのだから。
-僕-
どういうことですか?
-Oさん-
沖縄って ある意味 基地になる宿命を持った離島なんです。
中国 フィリピン 韓国 北朝鮮 ソ連どこでも行ける。
当時の軍用機の飛行距離からしても 基地としては
最適な場所なんですよ。
そんな 軍事基地として最適な位置にいる沖縄を ソ連と中国が
虎視眈々と 狙っていることを理解していたんですね。
トルーマンがスターリンに 北海道はアメリカに降伏しているから
手を出すなと釘をささなかったら 北海道は侵略されていました。
-僕-
そうなんだ。ソ連は 終戦した次の日に 北方四島に
侵略してきましたもんね。
どうして 北海道に上陸してこなかったのだろうと思っていたら
アメリカに止められたんですか。
あのまま北海道に乗り込んできたら 大変でしたよね。
-続く-
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K (水曜日, 14 10月 2015 23:25)
歴史や社会の授業は何してた⁉︎…何の記憶も残っていない 情けない自分です(ー ー;)
毎日の生活で感じる 世の中のいろいろな疑問や 子どもに話したい今や昔のこと。
そんな中で ようやく知りたい。という思いが生まれました。
沖縄の話 大変興味深く拝見しました。
ちょうど以前見たかった「天皇と軍隊」という映画が再上映しているので 観てこようと張り切っております。