-Oさん-
だから 吉田首相は 占領された側でありながら
今後アメリカと 対等の交渉をしていくための 切り札として
残しておきたかったんだと思います。
-僕-
つまり 政府としても この後 沖縄を差し出してもいいですよって
考えていたということですか? なんか 沖縄かわいそうですね。
でも交渉だけなら 基地引き上げてもできますね。
その間に 実際に 攻め込まれてしまったら アメリカが来ようにも
距離があり過ぎるし不利ですね。また沖縄が戦地になりますね。
それどころか 日本中が 戦火にまみれる危険性も高いですね。
-Oさん-
だから 天皇は それを待てなかったのだと思いますよ。
-僕-
なるほど。
-Oさん-
ただ この天皇の行動に対して 天皇は 沖縄をアメリカに売ったんだ。
GHQに全面協力することを条件に
東京裁判で 身を守ったのと同様に卑怯者だ。
ソ連に占領されたら 天皇制が排除されるから
保身のために 都合のいい理由をつけて
沖縄を 犠牲にしたんだっていう人もいるんですよ。どう考えます?
-僕-
う~ん 僕っていろいろなこと聞いても 実際に会ってみないと
信じないタイプなんですよ。ただ 天皇と会うなんてできないし
今は ただの 植物好きのおじいちゃんにしか見えません。
でも そこまで考えられる天皇です。
ソ連に占領されたら 天皇制 なくされることは
簡単に予想できていたでしょうね。
だから 保身を考える気持ちが なかったといえば
ウソになるでしょうね。
でも だからといって ただ 天皇制のためだけにやったとは
考えにくいな~。
-Oさん-
そうですか。この後 日米安保条約が結ばれ 沖縄は実質
アメリカのための 軍事基地になったわけですよ。
そして 本国は 発展はしているが 結局は アメリカのいいなりです。
-僕-
確かに 今の日本は アメリカのいいなりになっている感ありますよね。
きっと そうなった大本が この密約なんでしょうね。
天皇との約束は守ったよな。
だったら この条約は こっちの出す条件を
たくさん飲んでもらうよってことになった気がします。
いろいろな要求に NOと言えないと理由が
なんとなく分かった気がしますよ。
-続く-
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