沖縄と天皇7

戦争によって 傷ついたのは 沖縄だけではありません。

 

ですから 戦争で 沖縄だけが犠牲になっているという考えには

 

賛成できません。

 

しかし 戦後の70年間において 沖縄は 明らかに 

 

他県とは 違った歩みを 余儀なくされたことは事実です。

 

一つの決断する時 何かを切り捨てなければなりません。

 

買い物であれば 両方買えない場合は やむなく一方を切り捨てます。

 

今の平和があるのは 何を切り捨てたからかと 考えた時

 

日本は 紛れもなく 沖縄を犠牲にしてきたと思います。

 

そして 本土の人間は これを意識して行ったかというと 

 

僕がそうであったように そんな気持ちはなかったと思います。

 

ただ 政府は 国防や日米安保条約上 やむをえず 他県にはない重荷を

 

沖縄に 背負わせてきました。

 

もともと本土にいた海兵隊まで 本土の基地反対勢力との 

 

摩擦を減らすために 沖縄に集めたという事実を知れば なおさらです。

 

この数日 ネットで 沖縄の復興予算や思いやり予算について調べていると

 

「 いつまでも 被害者気取って 国から 金をむしり取ることばかり

 

するんじゃねぇよ 」という意見が たくさん見受けられました。

 

勉強不足であった僕も コロコロと態度を変える知事や

 

不透明な補助金の使い道など 批判される理由があると感じました。

 

だが お金の問題は別として 戦争を経験していない僕らは

 

今一度 平和を支える礎(いしずえ)になってきた沖縄に 

 

感謝する気持ちを持っても 良いのではないかと思いました。

 

この気持ちが つながって 沖縄に届いた時 

 

沖縄が持っている 心のしこりが 小さくなっていくのだと 感じます。

 

学校で習った歴史。

 

何年に誰誰が何をした。

 

これをたくさん覚えれば それなりの点数を取れました。

 

面倒くさいなと思いながら テスト前になると 必死になって覚えました。

 

しかし わずか一行で終わってしまう内容の中に 

 

先人達の人生があることを今思うと

 

面倒くさいと思ったことが 失礼だったのだな~と 分かってきました。

 

そして この天皇の話のように あまり公になっていない部分にこそ

 

歴史の真実があるのかもしれません。

 

-終わり-