僕は 中学時代にいじめを行っていた生徒から
その妙な理屈を 聞いたことがあるのです。
「 先生 いじめがひどいものに発展していくのは
いじられている側が我慢して やめてくれと しっかり意思表示しないからですよ。
言ってくれていれば きっとやめている。
気がつかないからこそ こっちは遊びのつもりでやっているんです。
そして いじめに発展してしまっている。
だから いきなりいじめっ子にされた こっちこそ被害者。
いじめられたって感じですよ。
実は いじめられる側は 自分で いじめを作り出しているんですよ。
それを こっちが 一方的に悪いと決めつけるのは
おかしいと思いませんか?
まあ 今はいじめやっていないし いじめは良くないって思っていますけど。
結局 いじめって いじめられる奴にも
大きな原因があるって 感じしません? 」
言い分を聞くと「 なるほどね、一理ある 」と感じさせるものです。
しかし 僕は「 やはり いじめを行う人間は ウソつきで 狡猾だな 」
と 感じずにはいられませんでした。
「 ふ~ん。よくいじめた方は そう言うよね。
いじめた事も いじめられた事もない人の中にも そういう人がいる。
でもさ 俺に言わせれば そんな言い訳
からかっているのか いじめてんのか
分かんないような ごく軽い段階でしか 通用しないな。
ひどいいじめや 自殺に追い込むようないじめは
お互いの様子を ちゃんと見ているよ。
いじめられている方は いじめている奴の表情をよく見ているよ。
必死だからな。
自分が嫌がっているのを 分かってやっているかなんて 一目で分かるよ。
-続く-
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