いじられキャラ6

僕は 中学時代にいじめを行っていた生徒から 

 

その妙な理屈を 聞いたことがあるのです。

 

「 先生 いじめがひどいものに発展していくのは

 

いじられている側が我慢して やめてくれと しっかり意思表示しないからですよ。

 

言ってくれていれば きっとやめている。

 

気がつかないからこそ こっちは遊びのつもりでやっているんです。

 

そして いじめに発展してしまっている。

 

だから いきなりいじめっ子にされた こっちこそ被害者。

 

いじめられたって感じですよ。

 

実は いじめられる側は 自分で いじめを作り出しているんですよ。

 

それを こっちが 一方的に悪いと決めつけるのは

 

おかしいと思いませんか?

 

まあ 今はいじめやっていないし いじめは良くないって思っていますけど。

 

結局 いじめって いじめられる奴にも

 

大きな原因があるって 感じしません? 」

 

言い分を聞くと「 なるほどね、一理ある 」と感じさせるものです。

 

しかし 僕は「 やはり いじめを行う人間は ウソつきで 狡猾だな 」

 

と 感じずにはいられませんでした。 

 

「 ふ~ん。よくいじめた方は そう言うよね。

 

いじめた事も いじめられた事もない人の中にも そういう人がいる。

 

でもさ 俺に言わせれば そんな言い訳 

 

からかっているのか いじめてんのか 

 

分かんないような ごく軽い段階でしか 通用しないな。

 

ひどいいじめや 自殺に追い込むようないじめは

 

お互いの様子を ちゃんと見ているよ。

 

いじめられている方は いじめている奴の表情をよく見ているよ。

 

必死だからな。

 

自分が嫌がっているのを 分かってやっているかなんて 一目で分かるよ。

 

-続く-