「この女性は、良いお母さんになるんじゃないかな」
と、僕が感じる言葉遣いに
「大丈夫ですか? お手伝いすることありますか?」があります。
良く知っている女性で、この言葉を良く使う人がいます。
僕がある時、この女性の家に招かれ、 出かけようとしていた時でした。
疲れがたまっていたのか、靴を履いた瞬間、 目まいがして、
玄関で気を失ってしまったのです。
1時間ほど眠ってしまったようで、
目が覚めた時は、集合時間をとっくに過ぎていました。
お世話になっている 目上の方々もいらっしゃっているはずですし、
慌てて電話をかけて、事情を伝えました。
すると、説明し始めた瞬間
「大丈夫ですか先生、無理しないで下さい」 と、
話を遮るように、話しかけてきました。
当然と言えば、当然の対応なのですが、
その時、 「あっ、そういえば、彼女は良くこの言葉使っているよな」
と感じたのです。
そして、彼女に娘が出来て、お呼ばれした時も、
娘に対してこの言葉を、よく使っていました。
歩けるようになって、間もないので、
すぐ転んだり、物にぶつかったりしていました。
すると、やさしい口調で 「大丈夫?」と聞いて、
ちょっと娘を見つめていました。
ここで、やたら抱き上げて
「お~よちよち、いい子いい子」 などとやってしまえば、
甘ったれに育ってしまいますが、 そうではなく、
愛情たっぷりに声をかけていました。
きっと、彼女もご両親から この言葉を受け継いだのだと思います。
お呼ばれした時 「あなた、だいじょ~ぶぅ~?」 などと、
お母さまもよくお使いでした。(笑)
母親から(当然、父親もですが、小さい頃は 圧倒的に、母親といる時間が
長いので) 受け取るこのやさしい言霊は、
相手を思いやる波動を持っています。
甘やかしで使うのではなく 、
適材適所で使うこの言霊「大丈夫?」は、子供の心に、
「相手が自分を気遣ってくれる幸せ」 を感じさせてくれます。
だから、子供自身も自然と、「相手を思いやる心」を
育てていくことになるのだと思います。
-続く-
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伊沢です (日曜日, 06 3月 2016 13:55)
大丈夫? と言われたら、
大丈夫になる気がする 不思議な言葉ですよね