考えるなら、なりたい自分2/3

しかし、ブログ(レッツ・ポジティブ3)に書いた

父と患者さんのやり取りで、とめどなく流れる涙と共に、

僕は悟ったのです。

この病気は、いじめが原因だけど、

僕が作り出したもの。ならば、僕が治せる。

心の傷を治すために、一番必要なものが分かっているのは僕。

僕だからこそ、治せる。よし、僕は絶対に、元気で明るくなる。

絶対そうなれる。間違いなく僕は、健康な心になれる。

だって、僕は健なんだから。こう思ったのです。

そして、そんな僕の心の処方箋こそ、

『めちゃくちゃ楽しそうに、皆と遊んでいる自分を思い描くこと』

だったのです。

この覚悟が決まってから、まもなく、僕はあることをやり始めました。

詳しくは下巻②に書きましたが、嫌な思いになった時、

すぐに30秒~3分ほど、目を閉じて、遊んでいる自分の笑顔を

ありありとイメージすることを、繰り返すことです。

 

先ほど、4月、あれこれ不安ばかり考えていていることが

間違いだったと気づいたと書きました。

もう少し、詳しく書こうと思います。

4年生の春、

「1年前の僕は、不安を考えて続けていても、

何も進まないことに、気づいていなかったんだな~」

と感じたのです。

考えるなら、不安の先にある自分ではなく、

生き生きしている自分を考えることが大切だったのです。

僕はいじめと戦いながら、気持ちはいつも混沌としていました。

いつしか、いじめに打ち勝った自分を思い描けないと

楽しく遊んでいる自分を思い描けないと、錯覚していました。

でも、いじめてくる人間を恨み、友達すら信用せず、遊んでいても、

心から喜ぶことのできない自分を考えていては、

いつまでたっても、なりたい自分は、イメージできないのです。

そんなことを考えずに、ただ、単純に

心から喜んで遊んでいる自分を考えるのです。

意識を現在から切り離して、純粋になりたい自分を思い浮かべれば

よかったのです。

祈りを行っている当時の自分が、とても幸せな気持ちになるのは

間違いなく、このイメージをしている時でした。

ある日、祈っている時

「あっ、これを思い続けることが、僕の心を治すお薬だ」

こう感じたのです。

僕の心を治すためには、この思いを忘れてはいけないと思ったのです。

 

それが分かってから、いじめを受けた後、

すぐに、なりたい自分をイメージするようになりました。

自分でも驚くほど、効果がありました。

これをやるようになる前は、いじめを受けると

気持ちがすぐに、相手を憎むことへ行ってしまい、

なかなか怒りもおさまりませんでした。

しかし、これを行うようになってからは、

短時間で、気持ちの切り替えが、できるようになったのです。

 

心ではどんなことも可能です。ミラクルワールドです。

現実がどんなに辛くても、目を閉じて思い描く、理想の世界を、

ジャマできる人間は誰もいません。

中巻①(さらば009)で書いたように、妄想をやめた僕でしたが、

妄想とこのイメージは違います。(これまた詳しいことは下巻に譲ります)

以前の僕は、自分を信じることができないため、

この明るいイメージをすることができないでいました。

しかし、覚悟を決めることで、自分を信じられるようになってきた僕は、

ついにイメージに成功しました。

そして、現実逃避ではなく、なりたい自分になるために

心の中で笑顔の自分を描いたのです。

たった今、目の前で現実に起こった嫌がらせすら、

ジャマのできない理想世界を、ありありと確認できることで、

この世界は必ず僕に訪れると、

逆に自信を持てるようになってきたのです。

 

このおかげで、これまでのように、嫌がらせに対して

憤りを感じなくなってきました。

本当に欲しいものが、はっきりしているため、

それと真逆のことをしようとする自分に、

ブレーキがかかるようになってきたのです。

さらに、嫌がらせに対する気持ちが、落ち着いてきただけでなく、

自分によい刺激を与えてくれる人間が、はっきりしてきました。

なんとなくつきあっていたのに、

その人が、いつも自分の気持ちを和ましてくれていたのだと

分かってきたのです。そういう人は、大切にすべき人です。

どうしてかというと、それが分かって、僕はその友達に感謝しました。

すると、もっと仲良くなれ、物事はより良い方向に動き出したからです。

 -続く-

 

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コメント: 1
  • #1

    根生 (金曜日, 22 4月 2016 22:06)

    お久しぶりです。と言っても健ちゃんは覚えていないでしょうが、その昔、生物の授業でお世話になりました。
    あの頃は明るく、バカがつくくらい元気だった先生にも色々あったんだなぁと驚きました。
    バリアフリーの話、イジメの話、色々考えさせられました。
    少しでもみんなが思いやりを持ったというか、照れずに思いやれるというか、そんな日本になればいいなと思います。
    自分もひとに優しくなれるようになります。

    最近スマホを持ち始め、過去に影響受けたひとや友達なんか探してて、名前を見つけてビックリしました。
    健ちゃん・康ちゃんと言う双子の名前はインプットされてましたので確信持つのに時間は要りませんでした。

    あの時、憧れた先生が元気でいてくれて、自分ももっと頑張らきゃいけないと思いました。

    長々と書いちゃいましたがこれからも元気な健ちゃんて頑張ってください。