燃え上れ 俺のコスモ 2/3

 

さて 聖闘士聖也(せいんとせいや)に限らず 人間の頑張る気持ち、

 

これはどこから来るのか?

 

頑張れないのは、もともとあった

 

頑張るエネルギーが、なくなってしまったからなのか?

 

頑張れるのに、頑張りたくないからなのか?

 

すぐ諦めてしまう人と諦めない人の差は

 

どこで生じたのか?

 

僕には 頑張ることに対して

 

三つのイメージがあります。

 

そのうち一つを 今回は 書きたいと思います。 

 

実のところ、僕は辛いことがあると、

 

いじめで悩んでいた自分を思い出します。

 

思い出そうとするのではなく

 

勝手に出て来るのです。

 

すると、「あの時に比べれば、たいしたことではない。

 

あの時頑張れたんだ、大丈夫、解決できる。

 

解決できなくても、耐えていける」

 

と思えるのです。

 

つまりマイナス経験は、その時の対処の仕方で

 

その後、トラウマとなり、

 

頑張るエネルギーを引き出せない

 

最大原因になったり、

 

逆に悩んでいる自分を励ます最高の

 

アイテムになったりするのです。

 

前回のブログでいじめの経験を

 

すべて悪いとは思っていない。

 

いじめで苦しんだからこそ、

 

人の気持ちを考えるようになり、

 

少しやさしくなれたと書きましたが、

 

僕は強くもなれました。

 

誰もマイナス経験などしたくありません。

 

しかし、マイナス経験をしないで生きていける人生など

 

どこにもないのです。

 

僕が持っている 頑張ることに対する

 

一つ目のイメージは 次のようなものです。

 

人は誰もが 頑張るバリアを 

 

生まれながらに張って

 

生まれてくるのです。

 

ただし そのバリアはまだ人型であり、

 

自分の体のすぐそばに、はりめぐらされています。

 

 

このイメージが芽生えたのは

 

もう50年前のことです。

 

一冊目の本に書いた

 

手洗い事件でした。

 

罵倒され 体育館の片隅まで 引きずり回された僕は、

 

自分の体がしぼんでいく体験をしたのです。

 

身体の表面に 見えない膜がくっつき

 

身体を圧迫し 「ああ しぼんでいく 」

 

と感じたのです。

 

身体も心も 縮んでいく妙な感じでした。

 

ものすごく自分を惨めに思えました。

 

 

 

身体の中に何かが逆流して来て、心の中に

 

圧縮されて固まってしまったようでした。

 

そして逆のことが、同じく本に書いたパチンコ

 

事件で起きたのです。

 

圧縮されてしまった塊が爆発し、

 

エネルギーを発しました。

 

その瞬間、僕の身体の周りに

 

バッと何かが張り出したのです。

 

「あっ 膨らんだ。元に戻った」

 

と 感じました。

 

この時、僕の身体に出入りしたものこそ

 

頑張りエネルギーだったのだと思います。

 

このバリアは絶対に穴は あきません。

 

ものすごく 弾力性があるものなのです。

 

だから 中から膨らませないと

 

空気が抜けたボールのように

 

衝撃(ストレス)を跳ね返すことができません。

 

では どうやって膨らんでいくのか?

 

それは 頑張りを自分が認めて

 

誇らしく思えることで 膨らんでいくのです。

 

生まれてから、小さな頑張りでほめられると

 

その経験が、自分の中心から

 

外側に向かってエネルギーを発します。

 

すると そのエネルギーで 少しずつですが

 

バリアは 風船のごとく、膨らんでいくのです。

 

小さいのに 頑張れる子とは

 

それだけ 親から上手に励まされ、

 

褒められた経験をし、 

 

自分を誇らしく思えた経験のある子なのだと思います。

 

このイメージのポイントは 

 

頑張る性質のエネルギーが

 

バリアの外に出て行かないということです。

 

だから 頑張った経験が多いほど

 

頑張るエネルギーは

 

バリアと人体の間にため込まれ

 

膨らんで 強くなっていくわけです。

 

頑張れる人とは

 

このバリアを

 

球形に 強く張らせている人だ

 

というイメージです。

 

 

仕方がないことですが、この世の中

 

結果で物事が判断されがちです。

 

どんなに頑張っても 結果が出なければ

 

無駄な努力だったと 落胆しがちです。

 

でも 神様は 努力に対して

 

素敵なプレゼントをしてくれています。

 

それは 頑張りバリアは

 

絶対に 穴があかないという

 

プレゼントです。

 

結果に関係なく

 

引き出してしまえばなくならないのです。 

 

ここがとても素敵なのです。

 

小さい頃から持ってきたイメージでしたが

 

努力が大切だという意味は

 

ここにあるのだと

 

大人になったある日 やっと気がつきました。

 

人生 どんなに努力しても

 

結果が 伴わないことがあります。

 

仕事なら 敗者になります。

 

これに対して 大した努力なしに 

 

結果を手に入れてしまう人もいます。

 

世間からすれば この人は勝者です。

 

ある意味 運のいい人です。

 

ある意味と書いたのは 全力を尽くした敗者は

 

簡単に勝利を手にした勝者が得られない

 

素晴らしいものを、手に入れているからです。

 

それは 頑張りエネルギーの貯蓄(チャージ)です。

 

さらに このエネルギーは、

 

創意工夫を自分に向け、

 

自分の能力を高めて行ってくれます。

 

最初100だった能力が 101102

 

向上していきます。

 

限度はあるにしても

 

諦めなければ

 

間違いなく どんどん上がっていきます。

 

これが人生の不思議、楽しみです。

 

互いに全力を尽くしていれば、

 

2人とも このプレゼントを受け取ることが

 

できるわけです。

 

普通 エネルギーを 使えば

 

流れて どこかに行ってしまいます。

 

ところが 全力を尽くした人が

 

引き出したエネルギーは

 

バリアがあるため 

 

無駄にはならないのです。

 

チャージされた頑張りエネルギーは

 

次なる試練において、

 

間違いなく、その人を支えてくれます。

 

頑張らせてくれるのです。

 

ただ 膨らませ方が 均等でないと

 

弱い部分が出来てしまいます。

 

よく スポーツで ものすごい頑張りを

 

見せて 人々の憧れの的になった人が

 

えっ! と思うような事件を起こします。

 

 

これは 頑張りエネルギーが

 

好きな事だけに いってしまい

 

特定のストレス・誘惑

 

(たとえば、肉体的苦痛・食事制限)のみに強く張り出した

 

バリアになってしまうからだと思います。

 

バリアが薄い部分に、別の種類の 

 

ストレスや誘惑が衝突してきた時

 

耐えることができなく

 

すぐ諦めて、道を踏み外して

 

しまうのだと感じます。